公益財団法人 とよなか国際交流協会

リレーコラム(2015年度~)

2019年11月 蘇州的随記☆仰望天空(第5回)

柳本美鈴(やなぎもとみすず)

「蘇州的随記☆仰望天空 (蘇州での徒然日記☆空を見上げて) 」(第5回)

大家好(みなさん、こんにちは)!
 暑~い夏がやっと過ぎ、秋の風が吹き始めました。外で体を動かすのが気持ち良い季節になってきましたね。私も、子どもたちと一緒に近所の公園へ遊びに出掛ける日が増えています。
 日本で「公園」というと、子ども用の遊具があり、子どもたちが走り回って遊ぶ場所をイメージしませんか?でも、中国の「公園」はちょっと違います。湖や樹木などの自然に囲まれ、遊歩道や広場が整備されている所がほとんどです。子ども用の遊具ではなく、大人用の健康器具が置いてあることもよくあります。それを使って、腰をひねったり、腕を伸ばしたり・・・軽い運動をするのにちょうど良いです。
 私の家の近所にも公園があるのですが、中国の公園のおもしろいところは、集う人々の様子が朝昼晩で全く異なっているということ!
 朝は、太極拳やカンフーの練習をする人たちで溢れています。夏場は早朝から始まり、7時頃にはもう終了。中国らしい風景が見たい人は、朝早く公園に行くと良いかもしれません☆
 昼間は、孫の子守をするおじいちゃんおばあちゃんばかり。(中国では、仕事をする両親の代わりに祖父母が赤ちゃんの面倒を見るのが当たり前だそう)。おじいちゃんやおばあちゃんがベビーカーを押す姿は、こちらの日常風景です。
 夜は、「広場舞」と呼ばれる、社交ダンスの練習をする人たちで大賑わいです。音楽を流しながら男女ペアで踊る人たちは、見ていてとても楽しい気分になります。
 どの時間帯も、活動しているのは60歳~80歳代くらいの人たち。中高年の人たちが元気に活動する場、それが中国の公園のようですね!

柳本美鈴(やなぎもとみすず)

こども母語・スペイン語アシスタントの柳本美鈴さんが、2018年4月より中国に滞在されています。現地に住んでいるからこそ感じること・ものがたくさん詰まった、美鈴さんからの生活便りをどうぞ。