公益財団法人 とよなか国際交流協会

リレーコラム(2015年度~)

2016年10月 Vamos!(第2回)

ネルソン百合子(ねるそんゆりこ)

みなさん、お久しぶりです。ネルソン百合子です。ブラジルに来て半年経ちました。私のまわりの人たちは「あっという間だね」と言いますが、私にはすごく長く感じます。もう1年ぐらいブラジルにいる気分です。
 6月末まで北東部のオリンダという街に住んでいました。前回のコラムで、「7月からどこで何をしているか分かりません」と書きましたが、実は今もこれから何をするか分かっていません。。8月に南部のクリチバという街に引っ越してそこの語学学校に入りましたが学校が合わないのと、他の街にも住みたくなって、今このコラムを書いている間は、次にすることを考えています。みなさんがこれを読んでいる頃には住む場所もやることもちゃんと決まっていたらいいんですが。。。
 そんなブラジル生活ですが、時間はたっぷりあるので、国内をよく旅行しています。現実逃避です(笑)。飛行機で移動するのが一番便利ですが、私はいつも突然行き先を決めるので航空券が高くて買えません。そこで思いついたのが長距離バス旅行です。航空券の半額以下の値段で、10倍ぐらいの時間をかけての移動です。これまでに移動した距離は約6000キロ、バスで過ごした時間は合計すると1週間ほどになります。日本で私はほとんど長距離バスに乗ったかことがないので比較ができませんが知り合いによると座席はブラジルのバスの方が快適だそうです。
 ただこの長距離バスものすごいスピードで走るのでものすごく揺れます。シートベルトをしていないと、座席から飛び出しそうになります。事故も多いようで、ブラジルの道路状況に詳しい人にはとても心配されます。でも、長い時間をかけて、ブラジルの広さを体験するのは私は好きです。最初のころは乗るのが少し怖かったのですが、だんだん慣れてきて、今では用事でバスターミナルの近くに来て出発のアナウンスを聞くだけで「あ、またどっか行きたい」と思ってしまいます。
 バスから見える景色のほとんどが田園か草原か牧場です。本当にブラジルは広いなと感じます。到着時間を勘違いして真夜中に目的地に着いて不安な思いをしたりもしましたが、長距離バス移動は、私のいい思い出です。と、このコラムを書いている今も26時間ぐらいかけてブラジリアに移動したところです。帰りは、何で帰るのでしょう。。(笑)
 今回は、あまりちゃんとした報告ができませんでしたが、いろいろなことが起きていろいろ考えるブラジル生活、あと少し頑張ってみようと思います。それではみなさま、またお会いしましょう!

ネルソン百合子(ねるそんゆりこ)

小学校外国語体験活動、若者支援事業、日本語交流活動等のコーディネーター&ボランティアとして活躍していた、スリランカにルーツを持つネルソンさんが2016年4月よりブラジルに留学しています。ネルソンさんからの便りをどうぞ!