公益財団法人 とよなか国際交流協会

リレーコラム(2015年度~)

2017年05月 「Vamos!」(最終回)

ネルソン百合子(ねるそんゆりこ)

コラム「Vamos!」を書いてくれているネルソン百合子さんが、一時帰国で日本に帰って来られました。1年間の滞在を経て感じたこと、コラムに書ききれなかったことを聞いてみたいと思います。
――おかえりなさい!日本に帰ってきてどうですか?
ありがとう!帰って来て2週間たちました。センターに行きたいと思っていましたが、久しぶりなのでなんか緊張しましたね。ブラジル滞在の後半大変だった時に、日本にいる友達たちがよく連絡をくれていたので、帰ったら会いたいと思っていました。
よく「海外に行くと日本の良くないところ・良いところが見えてくる」とか言うじゃないですか。あれ全く信じてなかったんですけど本当でした(笑)たしかに見え方が変わりますね。

――具体的にどういう風に変わりましたか?
なんか、すごく緊張するようになりました。日本ってこんなにちゃんとした国だったんだって。窮屈だなと思う部分もありますね。日本に帰りたいという気持ちもあったし、実際帰って来て安心したんですけど、それは日本という場所に帰ってきたからではなく、「(日本にいる)人に会えたから」安心するんだとわかりました。
関わっていた人とか活動に対しては今でもすごく思い入れがあって、それがたまたま日本だった。もしその出会いが日本以外の国だったなら、その国に「帰りたい」と思ってたかもしれませんね。
元々ブラジルに行きたいと思ったのも、ブラジルという国に固執していたわけではなく、自分につながっている人がブラジルにいたから、という理由でした。

――今後の予定について、決まっていたら教えてください。
ブラジルにもう一度行きたい。すごく行きたいですね。向こうにいる間は、しんどいこともあったんですけど、気持ちは楽だったんです。あと、このままで終わりたくないという気持ちもあります。「やっぱり生まれた国が一番でしょ」という一言で片付けられたくないんですよね。じゃあいつ終わるんだろう…?と考えたりもするけれど、「本当にブラジルでやっていけるのか」という気持ちに答えを出すためにも、もう一度行ってみたい。
日本ではできたことなのにブラジルではできない、というのは悔しいなと思うんです。そこをクリアしていきたいですね。

ネルソン百合子(ねるそんゆりこ)

小学校外国語体験活動、若者支援事業、日本語交流活動等のコーディネーター&ボランティアとして活躍していた、スリランカにルーツを持つネルソンさんが2016年4月よりブラジルに留学しています。ネルソンさんからの便りをどうぞ!