公益財団法人 とよなか国際交流協会

リレーコラム(2015年度~)

2018年05月 日本の人、聞こえますか~?(最終回)

中原田ブルーナ(なかはらだぶるーな)

最後だと思って書いたコラムが3回程ありますが、今回が本当の最後のコラムになると思います。今まで読んでくれたみなさん、ありがとうございました!第1回のコラムを改めて読みましたが、あのとき考えていたことはほぼ変わっていません。3年前の考えと今の考えが異なるのは一つだけだと思います。それはブラジル滞在期間です。1年だけいる予定が3年になり、将来ずっとブラジルに住んでもいいかなと思い始めたことです。
 ブラジルに帰ってきている間に大変なこと、嫌なこともありましたが、やろうと思っていたことができて満足しています。おばあちゃん2人と時間を過ごすことができて、久しぶりに親戚、そして大きくなったいとこたちとも時間を過ごすことができました。ブラジルで仕事を見つけて、一人暮らしもできたし、いろんなところに旅行に行くことができました。最後に、ずっと行きたいと思っていたラテンアメリカバックパック旅行にも行けました。キューバ、ペルー、ボリビア、チリ、アルゼンチンに行ってきました。
 ブラジルを含めて、南米を旅行して思ったことをみなさんと共有したいと思います。ブラジルでは、社会人も仕事をしながら大学や大学院に通うこともよくありますし、夜バーなどへ行くと、若者だけでなく、子どももお年寄りも外で見かけることが多いです。歳関係なく、みんながやりたいことをやっているところがとても好きです。バックパック旅行中でも、1年旅行をしている50代の女性バックパッカーや半年旅行している家族など、いろんな人に出会えて、話を聞いて、人生の過ごし方はみんな自由であると改めて気づいて、勇気をもらいました。
 それぞれの国はいいところ、悪いところがあり、それを見分けることができるといいバランスが取れると思うので、日本とブラジルに長く住むことができて本当によかったと思います。いつも言っていますが、日本とブラジルは正反対な特徴が多いですが、中間になるようなところがちょうどいいと私は考えます。私は将来どんな仕事をし、どんな生活を送ることになるかわかりませんが、日本とブラジルの文化や考え方は、私がどこにいても自分の生活や考え方に影響を与えるでしょう。

中原田ブルーナ(なかはらだぶるーな)

外国人のための多言語相談サービス(ポルトガル語)多言語スタッフと、子ども事業コーディネーターをしていた中原田ブルーナさんが、2015年4月より故郷・ブラジルに滞在しています。ブルーナさんからの最後のブラジル生活便りをどうぞ。