公益財団法人とよなか国際交流協会

リレーコラム(2015年度~)

2019年03月 蘇州的随記☆仰望天空(第3回)

柳本美鈴(やなぎもとみすず)

「蘇州的随記☆仰望天空 (蘇州での徒然日記☆空を見上げて) 」(第3回)

新年快楽(あけましておめでとうございます)!
 中国では旧暦で新年を祝うため、今年は2月5日に新年を迎えました。中国のお正月は「春節」と呼ばれ、盛大にお祝いをします。この時期になると、大半の人は故郷に戻り、家族と一緒に過ごすそうです。
 春節前から、町やお店の中は赤一色に染まります。赤色は縁起が良い色だそうで、スーパーのお正月グッズ売り場は全て赤!中国では、新年を迎える前に、年越しに必要な物(食料や新しい服、玄関に飾る装飾品など)の買い出しをして、年が明けると初詣や親せき・友人の家へ挨拶に行き、子どもたちはお年玉をもらう・・・・。あれれ?なんだか、日本のお正月とよく似ていますよね!日本と中国は近い国なんだなぁと、私も改めて思いました。
 さて、中国の食べ物といえば、皆さんは何を想像しますか?私は、やっぱり餃子です!餃子は、中国で日常的に食べられていますが、日本のように焼いて食べるのではなく、水餃子にして食べるのが一般的。餃子はおめでたい食べ物なので、特に中国の北部では、春節に必ず食べるそうです。私が住んでいる中国南部の方では、餃子の他に、白玉スープを食べて新年を迎えます。
 中国は、ものすご~く広い国。中華料理と一言で言っても、地方によって味付けも料理もさまざまです。中華料理は辛いイメージがありますが、私の住んでいる蘇州の料理は、甘めの味付けのものが多いんですよ。蘇州で有名な料理といえば、まず、「松鼠桂魚」。桂魚という魚に切り込みを入れて揚げ、甘酢の餡をかけた料理です。松鼠=リスを意味する言葉で、形がリスに似ていることから付いた名前だそうです。そして、もう一つ私が好きなのは、「蘇州麺」。細麺に、塩味や薄い醤油味のスープのあっさりとしたラーメンです。この蘇州麺は、安いものだと一杯150円ほどで食べられるんです!麺もたっぷり入っていて、安くて美味しくてお腹いっぱいになります。中華料理の中でも、蘇州の料理は日本であまり知られていませんが、とってもおすすめです。

柳本美鈴(やなぎもとみすず)

こども母語・スペイン語アシスタントの柳本美鈴さんが、2018年4月より中国に滞在されています。現地に住んでいるからこそ感じること・ものがたくさん詰まった、美鈴さんからの生活便りをどうぞ。